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任天堂直系の開発体制をまとめてみる【2019年版】

任天堂の開発体制

 『メトロイドプライム4』の話で、ちょっと気になったので2019年現在の任天堂周辺の開発体制をまとめてみた。
長くなりそうだったので、任天堂直系編と、セカンドパーティ編、サードパーティ編、デベロッパー編の4回に渡ってお伝えしていく。
あわせて、Switchの開発状況などものせる。

任天堂直系

任天堂企画制作本部:
京都の開発本部。任天堂の頭脳。「ゼルダの伝説」「2Dマリオ」「マリオカート」「スプラトゥーン」「どうぶつの森」「ピクミン」等々、数多くのシリーズを手がける。
Switchのソフトで、開発が明らかになっているのは『どうぶつの森』

任天堂企画制作本部東京制作:
東京の開発室。手がけるのは、主に「3Dマリオ」。
現在の動向は不明。

任天堂子会社

モノリスソフト:
スクウェアの『ゼノギアス』スタッフを中心に、ナムコの資本を受け設立された会社。のち、任天堂の子会社となる。
「ゼノブレイド」シリーズや、任天堂のサポート、バンダイナムコの受託開発を行ってきた。本社の他、中目黒GSスタジオ、飯田橋スタジオ、京都スタジオがある。このうち、京都スタジオは現状開発というよりは任天堂ソフトのグラフィック面を担当している。
現在、第1(高橋)プロダクションが、新規RPGプロジェクトをスタートしている(おそらくゼノブレイド)
他は不明だが、アクションゲーム開発経験者を募集していること、第1というからには少なくとも第2もあるんだろうと推測されることから、もう1本動いている可能性がある。

エヌディーキューブ:
当初は、電通との共同出資により誕生した会社。
札幌と東京に本社があり、札幌はハドソンの「マリオパーティ」シリーズのスタッフを中心に設立された。そのため、現在の主力も「マリオパーティ」シリーズである。
昨年、『スーパー マリオパーティ』を発売、今後もパーティゲームを中心にリリースしていくと思われる。

1-UPスタジオ:
任天堂子会社だった「ブラウニーブラウン」が分裂してできた会社。
現在は、東京制作のサポートが中心で自社開発は行っていないんだと思う。

レトロスタジオ:
アメリカの開発子会社。
当初は、「メトロイドプライム」シリーズを手がけていた。コアメンバー退社後は、『マリオカート7』「ドンキーコング」シリーズを開発。
『メトロイドプライム4』を開発することが発表されたばかり。

Nintendo Software Technology (NST):
アメリカの開発子会社。ゲームキューブ時代には、直開発のソフトも多かったが最近は「マリオvs.ドンキーコング」以外、目立った開発実績はない。
以前、日本との時差開発的な話を見たので主に本社のサポート業務だろうか。

Nintendo European Research and Development (NERD):
フランスの子会社。ソフト開発ではなく、クラウド技術などの研究・開発を行っている会社。Wii UのWiiダウンロードソフトや、DSバーチャルコンソール、ミニシリーズのエミュレータも開発している。

マリオクラブ:
デバッグ・製品評価を行っている会社。
任天堂のクオリティコントロールの一端を担う会社とも言え、マリオクラブで一定の評価を得られなければ発売できないと言われている。
ここからのフィードバックが製品に反映されるため、ある意味任天堂の心臓とも言える。
坂口博信氏や、板垣伴信氏も一目置く存在。

まとめてみると…

 こうしてみると、最近加わった会社というのは少ない。WiiやDS時代ぐらいからは、どちらかと言うと協力会社という形で資本関係を結ばずに協業していく形にシフトしていったからなのだろう。
これは、レアやレトロスタジオから得た教訓なのかもしれない。

2019/01/27

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