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【黄昏ゲームヒストリー】
 第6回 スクウェア黄金時代

スクウェア黄金時代とは

 かつて、トップハードがスーパーファミコンからプレイステーションの時代、任天堂に迫る、いや匹敵すると言っていいほどの勢いを持っていたソフトメーカーがあった。
その名は、「スクウェア」。
RPGブームに乗り、ヒット作を連発。そのどれもが、面白そうだと思えたし、実際面白かった。

ヒットメーカー

 ファミコン時代は、正直そこまで目立つメーカーではなかったと思う(他のメーカーが強かったというのもある)。
飛躍のきっかけになったのは、やはりスーパーファミコンだろう。
『ファイナルファンタジー4』が100万本以上の大ヒットを記録し、これで確固たる地位を築いた。
その後も、ゲームボーイでヒットしたサガシリーズを、フリーシナリオが魅力のロマンシングサガシリーズとして展開。最初は、ファイナルファンタジーの外伝としてゲームボーイでスタートしたが、独立したソフトとなった聖剣伝説シリーズ、ファイナルファンタジーの坂口博信氏、ドラゴンクエストの堀井雄二 氏、ドラゴンボールの鳥山明氏のドリームプロジェクト『クロノトリガー』など、ミリオンヒットタイトルを量産した。
プレイステーションに移ってからも、ファイナルファンタジー3作、『サガフロンティア』、『ファイナルファンタジータクティクス』『チョコボの不思議なダンジョン』『パラサイト・イヴ』とこちらでもミリオンヒットを多数リリース。
また、惜しくもミリオンには届かなかったものの『ゼノギアス』が生まれたのもこの頃だった。
これだけ多彩なソフトでヒットを連発したメーカーは、サードパーティではスクウェアだけだったのではないだろうか。

才能が集結

 また、この頃のスクウェアは人材の宝庫だった。
ファイナルファンタジーの坂口博信さんを筆頭に、同じくFFの北瀬佳範さん、FF等のバトルデザイン伊藤裕之さん、サガシリーズの河津秋敏さん、聖剣伝説の石井浩一さん、ロマンシングサガのバトルデザインの小泉今日治さん、クエストから移籍してきた松野泰己さん、数々の作品のデザインを担当された野村哲也さん、同じくデザインを担当されていて、後に『ゼノギアス』を生む高橋哲哉さん、と挙げ始めたら枚挙に暇がない。
音楽を作られていた方々が、またすごくて、植松伸夫さん、光田康典さん、下村陽子さん、伊藤賢治さんなど、今やゲーム音楽界のレジェンドとも言える方が一時期同じ会社に在籍していたという奇跡。
これだけの才能が集結していれば、そりゃ面白いものができるってもんですよ!

 今はもう退職されてしまった方も多いし、途絶えているシリーズも多いんだけど、それでもこの会社(現スクウェア・エニックス)に期待してしまうのは、おじさん達はこの光り輝く時代を知っているからなのです。。。

2022/11/13

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