【発売されなかった幻のゲーム】
第10回 エストポリス伝記III ルーインチェイサーズ(PlayStation)
エストポリス伝記III ルーインチェイサーズ経緯
羽生君が原点として挙げ、一躍脚光を浴びた『エストポリス伝記II』。
エストポリス伝記は、当初から3部作と公言されており、この後の『III』も発売されるはずだった。
このシリーズは、ネバーランドカンパニーが開発し、『I』『II』はタイトーからの発売。『III』は日本フレックスという会社からの発売に変更され、ゲームショウでもキャラクターが載っている冊子が配布された。
しかし、日本フレックスが倒産。再び版権はタイトーに移り、外伝、リメイクなどは発売されたが、『III」が発売されることはなく現在に至っている。
なぜお蔵入りに
そもそも、パブリッシャーがタイトーから変わっている時点で、このシリーズ自体が順風満帆ではなかったんじゃないかなぁ。
当時は、JRPG全盛期で各社様々なソフトを展開していた時代。逆に言えば、それだけ競争も激しかったわけで、いいソフトが埋もれてしまうことも多かった。
2000年代前半には、携帯ゲーム機、携帯アプリでコンスタントに関連作をリリース、2010年ニンテンドーDSで『II』のリメイク『エストポリス』をリリースしたのを最後にシリーズは途絶えてしまった。
さらに、2014年には開発元・ネバーランドカンパニーも破産。
『III』の発売も、絶望的になった。
現在はどうなんだろうなぁ。Wikipediaを見ると、過去作の権利だけタイトーが有する感じだけど、『バブルボブル4 フレンズ』みたいなのもタイトーから出てるし…。
どちらにしても、開発者が散り散りになってしまっているし、前作から時間が経ちすぎていることもあり、『III』の開発は厳しいと言わざるを得ない。
2022/06/18