【発売されなかった幻のゲーム】
第2回 バテンカイトス3(機種不明)
バテンカイトス3経緯
バテンカイトスは、第1作『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』がゲームキューブ用ソフトとしてナムコから発売。2作目『バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子』は、同じくゲームキューブで任天堂より発売された。
『3』は、その続編ということになる。
開発は、2作ともモノリスソフト、トライクレッシェンドの共作。
なぜお蔵入りに
この作品は、噂としては何度か出たものの正式に発表されたわけではない。
一時は、3DSで新作が出るというフェイク画像が流れたこともあったっけ。
※後日追記(2023/2/10)
(私の記憶にはなかったが、DS版として発表されていた説も見た)
このシリーズのアートディレクターである本根康之氏が、『3』についてtwitterで触れていてタイムリーだったので今回取り上げてみた。
本根氏のtwitterは以下の通り。
実現すれば海底、陸、空を舞台に壮大な内容になる予定でした。封印された続編の大量の設定画はバンナムにあります。続編の要望は私やモノリスだけでなくバンナムさんに。
— 本根 康之 (@honnesan) 2018年9月23日
ゲーム業界のプリプロがどの程度を指すのかはよくわからない。
本格的な開発は、まだ始まっていなかったというところだろうか。
どんなソフトだったのか
バテンカイトスのゲームジャンルはRPG。コマンド選択式ではなく、カードを使ったバトルだったようだ。
カードを使ったバトルなんて、DSとは相性が良さそうだったのに惜しい…。
本根さんによれば、海底、陸、空を舞台に壮大な内容だったんだとか。モノリスソフトのゲームって、スケールが大きいものが多くて好きなんだよなぁ。この作品も、スケールが大きそうでプレイしてみたかった。
※後日訂正(2023/2/10)
その後、本根さんの新しいtweetが出ていたので、当初ハードをニンテンドーDSとしていたものを機種不明に変更しました。
tweetは以下。
ちなみにナムコ出資で動いてた話だから、想定してたのはps3のスペック相当の据置機。携帯機ではありません。メインキャラの設定画もほぼ揃ってました。携帯機の企画もあったけど、プリプロまでは行ってません。
— 本根 康之 (@honnesan) July 10, 2020
ただ、どうなんだろう。バテン2発売1年後には、モノリスソフトは任天堂の子会社になっているので、PSに出すことは難しいのでは…。
任天堂がPS3相当の据置機を出すのは、Wii Uまで待たないといけないわけで。
バテン2発売が2006年2月23日、PS3発売が2006年11月11日、モノリスソフトが任天堂の子会社になったのが2007年5月1日。
バテン2発売直後には、企画が上がっていた…ということかな。
当時のナムコ、任天堂の担当関係者は退職されたり亡くなられているのでよほどの数字が見込めない限り復活は無いと思います。当初の予定だと、三作目の主人公は女の子。パ●●3世。
— 本根 康之 (@honnesan) July 10, 2020
これは、なんとも絶望的な…。
まして、JRPGが以前ほど需要がない上に、当時としてもそこまで売れた訳ではなかったからなぁ。
しかも、開発費が以前よりも相当高くなってるし。
これは、厳しいと言わざるを得ない。
2018/09/25