【発売されなかった幻のゲーム】
第5回 リンクの冒険2(スーパーファミコン)
リンクの冒険2経緯
今村孝矢さんが、任天堂を退社したニュースで思い出したのがこのリンクの冒険2。
今年でゼルダ35周年ということもあり、取り上げてみることにした。
『リンクの冒険』は、1987年にディスクシステムで1作目が発売された。
ゲームジャンルは、横スクロールアクションゲーム。35年続くゼルダの中でも異色の作品だ。
リンクの冒険2は、スーパーファミコン用ソフトとして開発されていた。
なぜお蔵入りに
このソフトについては、「スターフォックス64 任天堂公式ガイドブック」の開発者インタビューで以下のように語られている。
清水 実は、この3人でスーパーファミコン版の「リンクの冒険」を作っていたんですよ。ところが、そこに64の波が来て、このままリンクを作り続けてたら2年かかると宮本に言ったら、何言ってるんだ、と(笑)
引用元:
小学館 「スターフォックス64 任天堂公式ガイドブック」
文中の清水というのは、任天堂の清水隆雄さん。
宮本というのは、もちろん宮本茂さん。
この3人というのは、清水さん、今村孝矢さん、森田和明さんの3名。
この頃の開発期間を考えると、まだまだ開発の初期段階といったところだろうか。
開発が中止になったのは、単純にハードの移行期だったため、と思われる。
どんなソフトだったのか
記事タイトルをリンクの冒険2としたが、この発言を見る限り、実際にはリンクの冒険のリメイクの可能性もある。
時期的な問題で開発が途中で終わってしまったようだが、このまま開発が続いていたら、どんな作品になっていたのだろう、と考えてしまう。その後、マリオのように3Dと横スクロール両方が出ていた可能性もある。
この作品が世に出ていたら、もしかしたらゼルダの歴史も変わっていたのかもしれない。
2021/02/20