モンケンクラッシャー
野球的ゲーム感想・評価
ソフト情報
| ハード | Nintendo Switch |
|---|---|
| 発売 | ピグミースタジオ |
| 開発 | ゲーム菩薩グループ |
| 発売日 | 2021年3月18日 |
| CERO | A |
| DL容量 | 246MB以上 |
| セーブ数 | 1 |
| 価格 | 908円＋税 |
| 他機種 | - |
| リンク | 公式サイト |
野球的スコア
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
| nega | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 5 |
| posi | 1 | 3 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | × | 8 |
| 試合時間：9時間50分 | ||||||||||
1回裏：ポジティブの攻撃：得点1
nega:0 vs posi:1
飯田さんらしからぬ
人質を取って建物に隠れるテロリストを、クレーン車を使ってモンケン（鉄球）で建物を破壊、人質を解放し、テロリストを倒すというゲーム。
開発している飯田和敏さんと言えば、『アクアノートの休日』『太陽のしっぽ』『巨人のドシン』など、あんまりゲームっぽくない作風が多かった。
しかし、この作品は本当にゲームらしいゲームで飯田さんらしからぬものとなっている。
ま、ネタのチョイスとかは飯田節全開なんですけれども…。
このゲームをプレイし、「あの映像」を見た子どもが「あっ！ モンケンクラッシャーだ！」と無邪気に言うのかと思うと、「う、う～む…」と思ってしまうこともなくはない。
2回裏：ポジティブの攻撃：得点3
nega:0 vs posi:4
独特の操作感
アナログスティックの左右で車両の移動。上下でクレーンの上下という操作体系。
こいつが独特の操作感で、最初はうまく動かせず苦戦。しかし、プレイを重ねるうちに上達していく昔気質のアクションゲームで次第にうまく操作できるようになってくる。
そして、この操作感がアナログスティックにベストマッチ。
まさか、2021年にもなって、こんなにもアナログスティックを活かしたソフトに出会えるとは。
3回表：ネガティブの攻撃：得点1
nega:1 vs posi:4
違う意味でクラッシャーになる可能性
アナログスティックフル活用はいいんだけど、それだけ酷使するということでもある。
プレイして思ったのは、「これJoy-Conでやるのこわいな…」だった。
この衝撃に、やつは耐えられるのか。
3回裏：ポジティブの攻撃：得点1
nega:1 vs posi:5
自然と学習できる設計
建物を破壊し尽くしクリアしたとしても、次のステージが解放される目標スコアには到達しない。ここで、Killingがいつも0であることに気づく。Killingとは、テロリスト・雲人を倒した数のこと。そして、「あ、これは建物を破壊するだけのゲームじゃないんだ」と理解する。そして、Time Scoreは1秒10点にしかならないのに対し、雲人を倒すと1000点になることを確認し、それが確信へと変わる。
こんな感じで、過度な説明がなくても分かるような設計になっているのがいい。自分で発見していく楽しさというかね。
4回表：ネガティブの攻撃：得点1
nega:2 vs posi:5
進めない…！
クレーンが右へ進行するには、建物の縦軸を全て破壊する必要がある。ひとつでも破壊していない箇所があれば、それ以上先には進めなくなってしまうのだ。
しかし、タイムアップ間際に色が変わるものの、それまではどこが破壊されていないのか分かりづらい。
なので、モンケンをグルングルン回しながら「す、進めない…！！」となることがしばしばある。
5回裏：ポジティブの攻撃：得点3
nega:2 vs posi:8
中毒性が高い
目標スコアが、届きそうで届かない絶妙なラインに設定されている。ゆえに中毒性が高く、ついつい「もう1回！」となる。
ステージが進むにつれ、自分もうまくなっていくんだけど、目標スコアがそれをさらに上回るところに設定されているから延々と遊び続けてしまう。
7回表：ネガティブの攻撃：得点1
nega:3 vs posi:8
クレーン性能
人質を一定数救出すると、新しいクレーンが解放されていく。解放されたクレーンは、基本的に後で手に入る物の方が強力。なので、新しいクレーンが手に入ると難易度が下がってしまう。
せっかく自分の腕が上がってスコアが伸びているのに、新クレーンであっさりスコアが更新されてしまうのは、何とも言えないものがある。
8回表：ネガティブの攻撃：得点2
nega:5 vs posi:8
容易な稼ぎ手段
雲人は、まだ破壊していない建物にランダムで現れる。
これは、建物を破壊し終える間際になると、同じ場所に出続けるということも意味する。
つまり、同じ場所でグルングルンクレーンを回しているだけで簡単にスコア稼ぎができてしまうのだ。
これでは、リスクとリターンのバランスが噛み合っていない。
建物をより多く巻き込んで雲人を倒した方が、ボーナスがつくとかした方が良かったのでは。
それと、タイムアップペナルティーもあるべきだと思った。
評価スコア
78.7
※ 平均点は、★5です。
| ゲームシステム |
|---|
| ★★★★★★★★☆☆ |
| 練り込み・奥深さ |
| ★★★★★★☆☆☆☆ |
| オリジナリティ（新規要素） |
| ★★★★★★★★★★ |
| デザイン・キャラクター・世界観 |
| ★★★★★★★☆☆☆ |
| 音楽・サウンド |
| ★★★★★★★★☆☆ |
| ゲームバランス |
| ★★★★★★★★☆☆ |
| 中毒性・熱中度 |
| ★★★★★★★★★★ |
| 継続性（飽きにくさ）・全体の構成 |
| ★★★★★★★☆☆☆ |
| 操作性・快適さ |
| ★★★★★★★★★☆ |
| 自由度・多様性 |
| ★★★★★★☆☆☆☆ |