【発売されなかった幻のゲーム】
第1回 スターフォックス2(スーパーファミコン)
スターフォックス2経緯
一時は発表されながらも、お蔵入りとなったゲームを紹介していく企画。
第1回目は、スーパーファミコン用ソフト『スターフォックス2』を取り上げたい。
幻のゲームと言いながら、ミニスーパーファミコンに収録され全然幻じゃなくなってしまったソフトをいきなり取り上げるという(笑)
しかし、スターフォックスファンである私はどうしても取り上げたい一本なのだ。
『スターフォックス2』は、業界関係者のみが入れる展示会で1995年2月に発売予定として発表。その後、雑誌で画面写真が公開されるもいつの間にか発売予定からひっそりと消えていった。
なぜ発売中止に
任天堂と言えば、マリオクラブ(製品評価やデバッグを行う会社、当時は社内組織)で一定の評価を得られなければソフトの発売が認められないという鉄の掟がある。現在も、この鉄の掟があるのかは不明だがスーパーファミコン当時はあったはずだ。
では、マリオクラブで評価が得られなかったから発売されなかったのだろうか。
ミニスーパーファミコン発売時の、スペシャルインタビューを見る限りそうではなさそうだ。
以下に、その時の宮本茂さんの発言を引用させていただく。
宮本
けど僕は、今回、このようなかたちで出ることになってよかったなあと思ってるんです。あの当時、発売できなかった理由が、値段の問題とか、発売時期の問題にあって、モニターに出したら、評価が低かったからやめた、ということではなかったわけですからね。
引用元:
「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」発売記念インタビュー 第1回「スターフォックス1+2篇」
このインタビューを読むと、値段と発売時期が原因であったようだ。
しかし、それだけで完成品を発売しないというのも贅沢な話…。多額の開発費がかかる今では難しいだろうなぁ。
どんなソフトだったのか
この作品で採用されていた「オールレンジモード」は、N64『スターフォックス64』へ
ストラテジー的要素は、DS『スターフォックスコマンド』へ
アーウィンが歩行形態に変形する要素は、Wii U『スターフォックス零』へとそれぞれ引き継がれていくことになった。
ある意味、後のスターフォックスシリーズの原形とも言える作品。しかも、そのすべてが1本に詰まっていたというのがすごい。
スターフォックスファンとして、この作品が日の目を見ることになって本当によかった。
早く、プレーしなければ・・・。
2018/08/24