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任天堂と協力関係にあるデベロッパーをまとめてみる【2019年版】

任天堂と協力関係にあるデベロッパー

 全4回のラストは、デベロッパー編。
今回は、関係性が微妙な会社も掲載してみた。
Switchの開発状況などもあわせてのせる。

デベロッパー

ゲームフリーク:
ご存じ「ポケットモンスター」の開発元。
しばらく、任天堂ハードのみで開発していたが最近はスマホやPC、PS4でもリリースしている。
『ポケットモンスター』最新作、Switch独占(?)『TOWN(仮)』、マルチ展開『ギガレッカー オルト』を開発中。

クリーチャーズ:
任天堂、ゲームフリークとともにポケモンの権利を有する会社。ゲームの他、カードゲーム、CG等を企画・開発する。
ここ最近は、家庭用ゲーム機の開発本数は減少傾向。
Switch向けに、開発を行っているかはわからない。

トーセ:
ゲームソフト受託最大手。かなりの数のソフトが、実はトーセ作品だったりする。
Wikipediaで「ゲーム業界の影武者」と紹介されているが、自分は「ゲーム業界の忍」と言った方がしっくりくる。
影武者は、本物の代わりに前面に出てくることが多いので、それよりも影で暗躍する忍の方が合っているのではないかと。
珍しく、トーセの名前がクレジットされていたのが「伝説のスタフィー」シリーズ。
Switchでは、『スプラトゥーン2』でも開発協力をしている。それ以外でも、様々な会社と開発・開発協力している案件は相当数あるはずだ。スタフィーは、DS以来出ていないので可能性は薄いか。

プラチナゲームズ:
元カプコン勢による開発会社。
迷走した『ベヨネッタ2』を任天堂が拾ったことから協力体制がスタート。
Wii Uで、『The Wonderful 101』『スターフォックス ゼロ』『スターフォックス ガード』も開発した。
『SCALEBOUND』の件もあり、今後は自社パブリッシングの方向へ動く模様。
ただ、パブリッシャーと決別するというわけではなさそう。
『ベヨネッタ3』を開発中。他に2本開発しているとの噂もある。

ヴァルハラゲームスタジオ:
こちらも、迷走した『デビルズサード』を任天堂がパブリッシングしたことからスタート。
Wii Uで『デビルズサード』3DSで『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』を開発。
『デビルズサード』を、開発した子会社のソレイユがSwitch向けに2本開発しているとの噂もある。

シンソフィア:
旧社名・アキ。元々は、プロレスゲームの開発で有名だったが、最近は女の子向けゲーム開発へ華麗なる転身を果たしている。
任天堂とは、「Girls Mode」シリーズを開発。
『プリパラ オールアイドルパーフェクトステージ!』をすでに発売。女子向けゲームが、少ないことから「Girls Mode」が出る可能性は高いのでは。

アーゼスト:
セガ出身の石井氏、ソニックをデザインした大島直人氏らによって設立。
3DS『ヨッシー New アイランド』、『Hey! ピクミン』等を担当した。
Switchでは、『BOOST BEAST』を開発。任天堂との協業タイトルは不明。

インディーズゼロ:
任天堂のゲームセミナー出身・鈴井氏らが設立。
「ファミコンリミックス」等を開発してきた。
Switchでは、3DSとのマルチで『超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido』を発売。

Vitei:
スターフォックス等を開発したGiles Goddard氏によって設立された。VRソフト開発を行う子会社を持つ。
「STEELDIVER」シリーズ、『Tank Troopers』を開発。
Switch向けソフトは、現時点では不明。

大宮ソフト:
メサイヤのスタッフらが設立。最近、androidで『激突! ハニワールド』をリリースした。
「カルドセプト」シリーズを開発している。
現在、明らかになっているSwitchソフトはない。

ジュピター:
元インテリジェントシステムズ・中山氏が設立した。
「ピクロス」シリーズの開発で有名。
Switchでも、各種ピクロスを発売済み。『Fit Boxing』の開発にも関わっている。

ガンバリオン:
「ONE PIECE」のゲーム開発を数多く行ってきた福岡のデベロッパー。
Wiiでは、完全新規タイトル『パンドラの塔 君のもとへ帰るまで』を開発した。
Switchでは、『ONE PIECE アンリミテッドワールド レッド』をすでに発売。

レッド・エンタテインメント:
広井王子氏によって設立。「サクラ大戦」シリーズで著名。
「カセキホリダー」シリーズを任天堂と開発している。
前作、『カセキホリダー ムゲンギア』がそこそこのヒットを記録したことからSwitchで発売の可能性はある。

ドリル:
「パワプロクンポケット」シリーズの藤岡謙治氏が在籍する会社。
『マリオスポーツ スーパースターズ』のベースボールを担当した。
Switch向けソフトで、明らかになっているものはない。

アリカ:
『ファイナルファイト』『ストリートファイターII』の生みの親・西谷氏によって設立された。
任天堂とは、「FOREVER BLUE」シリーズを開発。
Switchでのリリースは、今のところない。

グランディング:
元セガ・岡村氏らによって設立された会社。
任天堂とは、「あそべる絵本」シリーズ、『ひらり 桜侍』を開発してきた。
現在、SWERY氏と『The Good Life』をPC/PS4/Xbox Oneで開発中。4つ目のプラットフォームも交渉中だとか。と、言うことは…。

スタジオ最前線:
「海腹川背」シリーズを開発したデベロッパー。
任天堂作品では、『ヘラクレスの栄光 魂の証明』を開発した。
Switchでは、『Blade Strangers』を発売。『海腹川背Fresh!』も開発中と精力的。

Kuju Entertainment:
イギリスの開発会社。
「絵心教室・アートアカデミー」シリーズや「突撃!!ファミコンウォーズ」シリーズを開発してきた。
現時点で、明らかになっているものはないがWii Uでも開発していることから何らかのソフトを開発している可能性は高い。

Monster Games:
アメリカのデベロッパー。
Wiiで『エキサイトトラック』、3DSで『パイロットウイングス リゾート 』を開発。
また、3DSで『ドンキーコング リターンズ 3D』、New 3DSで『ゼノブレイド』の無茶移植を手がけており開発力は高い。
Switch関連では、まだ動きはない。

MercurySteam:
PS3他で「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」シリーズを開発してきたスペインのデベロッパー。
3DS『メトロイド サムスリターンズ』を開発。メトロイドの開発は、MercurySteam側からかなり積極的にアプローチしてきたという話もある。
『メトロイドプライム4』の他にも、メトロイドシリーズの開発が動いているという噂もあるが果たして…。

関係性が微妙なデベロッパー

サンドロット:
「地球防衛軍」シリーズで著名な開発会社。
任天堂とは、『超操縦メカ MG』『斬撃のREGINLEIV』を開発してきた。
『斬撃のREGINLEIV』以降、任天堂ハードでは開発していない。

トレジャー:
『魂斗羅スピリッツ』を開発したメンバーにより設立。シューティングゲームに定評。
「罪と罰」シリーズを、任天堂と開発した。
少し前から、ホームページが非常にあっさりしたものになってしまい存在が心配されたが、Switchで『斑鳩』を発売。

パオン・ディーピー:
データイースト作品の版権を保持、開発室も継承している。
ドンキーコング関連のソフトを、複数開発してきた。
ここ最近は、スマホばかりでゲーム機向け開発は行っているのか微妙。
また、ホームページの開発実績から任天堂関連のソフトがごっそり削除されており(以前はあった)関係性はかなり低くなっているのではないかと思われる。

プロペ:
「ソニック」シリーズの中裕司氏が設立。
3DSで「すれちがい」シリーズを多数開発。
公式Twitterが、2017年6月19日を最後に更新がなく、2018年より、中裕司氏がスクウェア・エニックスに入社したことからプロペ自体が存続できているのかどうかさえも不透明。

まとめてみると…

 協力関係にあるデベロッパーは、結構多い。
だが、表に出ている案件は少ない。水面下で開発されているものも結構多そうな印象を受ける。

 以上、全4回に渡って任天堂周辺の開発体制を振り返ってみた。
印象としては、そこそこの協力体制はあるものの少し遠ざかっている会社もあるかなという感じ。
もうちょっと、海外の会社と協力関係を築きたいところか。

2019/02/03

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